咬傷

猫の咬傷
右前肢の咬傷
猫の咬傷
耳元の咬傷

お外に出かける猫ちゃんが、比較的よく遭遇する外傷です。

 

ほかのノラ猫ちゃんとケンカしたのか、

体に咬まれたであろう穴が1カ所~複数カ所

あいて、化膿して腫れてしまいます。

 

受傷直後は傷も見つけられず、化膿して初めて

気づくことがほとんどです。

なるべく、外出は控えましょう。


消化管腫瘍

消化管腫瘍のCT画像
CT画像
消化管腫瘍の様子
術中写真

猫の消化管腫瘍の多くは悪性であり、

小腸に発生する腫瘍について言えば、リンパ腫、腺癌、肥満細胞腫の順に多く見られます。

 

左の症例は、悪性紡錘形細胞腫瘍という大変稀なタイプの

悪性腫瘍でした。

 

比較的高齢の猫ちゃんで、なかなか良くならない下痢や嘔吐の症状があれば1度精査を考えてみては如何でしょうか。

 


胸水

猫の胸水レントゲン
レントゲン画像

胸腔内に溜まった液体を胸水といいます。

心筋症や腫瘍、外傷など様々な原因により貯留し、原因不明なことも珍しくありません。

 

左の症例は、乳がんによる肺転移が疑われた症例です。

 

胸水が貯留すると、呼吸が苦しくなり、そのままにしておくと命を落としてしまいます。

できるだけ早急に胸水を抜き、原因となる疾患の治療をしなくてはなりません。

 

もしも、おうちの子が普段と呼吸の様子が違ったら

すぐにお近くの動物病院を受診しましょう。


ヘモプラズマ症

ヘモプラズマの血液塗抹
血液塗抹
PCR検査結果
リアルタイムPCR検査

ヘモプラズマ症は、マイコプラズマが赤血球

表面に感染することによって起こる病気です。

症状は、貧血、黄疸などです。

 

感染経路については完全に解明されていないのですが、外部寄生虫による吸血や、猫同士の

闘争による咬傷、垂直感染といった経路が主要な感染経路と考えられています。


回虫症

回虫卵
回虫卵

猫回虫(Toxocara cati)は線虫類に属する内部寄生虫です。

 

感染経路としては、以下の経路があります。

・母子間の乳汁感染

・待機宿主(鳥、ねずみ、昆虫)の捕食による経口感染

・虫卵を含む糞便の経口感染

 

糞便や吐物に白く細長いものが含まれていれば、1度糞便検査を行った方が良いでしょう。


尿石症

ストルバイト結晶
ストルバイト結晶
ストルバイト結晶
ストルバイト結晶

尿路系に各種ミネラルなどの老廃物が過剰になると、

結晶化して沈殿します。さらに有機物と結合して結石を形成します。

これが尿路結石(尿石)です。

 

左の写真は、2つともストラバイト結晶とよばれるものです。

 

猫の尿石症は、ストルバイト尿石症とシュウ酸カルシウム尿石症が

全体の9割を占めていますが、この2つは治療が異なるので

明確に区別する必要があります。


尿路閉塞

血尿
血尿
尿道栓子
尿道栓子

尿石などで尿路が完全に詰まってしまうと、オシッコが

全くでなくなり、急性腎障害を引き起こします。

急性腎障害の症状は、元気消失、食欲廃絶、嘔吐などです。

 

この状態は緊急の状態であり、放っておくと死に至ります。

 

何度もトイレに行くがオシッコがでていない等の症状が

あれば、すぐにお近くの病院を受診してください。


心室中隔欠損症(VSD)

心室中隔欠損症
エコー画像

猫において最も多く認められる先天性心疾患。

心室中隔とよばれる左心室-右心室を隔てる壁に、生まれつき欠損孔がある病気です。

 

軽度の場合、症状もなく正常な心臓の子と比べても寿命に差はないようです。

しかし進行した病態では、運動不耐性、失神、チアノーゼ、頻呼吸などの心不全徴候が

認められます。

 

若い猫ちゃんで心雑音が聴取される場合は、1度心臓の検診をしてみてはどうでしょうか。


多発性嚢胞腎(PKD)

多発性嚢胞腎
エコー画像
多発性嚢胞腎
エコー画像

ペルシャおよびその近縁種では遺伝性疾患として

知られ、アメリカンショートヘアとその類縁種でもPKDが認められています。

 

腎臓、そして一部では肝臓に多数の嚢胞を形成。

嚢胞の数・大きさが増加するに連れ、

腎実質を圧迫し、腎機能低下を生じていきます。

 

 


乳び胸

乳び胸
採取された乳び液

乳び液(リンパ液)が胸腔に漏れ出た状態を乳び胸と言います。

原因は様々で、腫瘍や心筋症などで認められますが、多くの場合は特発性(原因不明)です。

 

症状は、胸水の症状と同様で、呼吸が苦しくなってきます。

また、進行してくると胸膜炎を起こし、さらに呼吸困難へと陥ります。

 

呼吸がおかしいな?と思ったら、1度検査されては如何でしょうか。


肥満細胞腫

肥満細胞腫
外観
肥満細胞腫
細胞診

肥満細胞腫は、猫の皮膚腫瘍で2番目に多い腫瘍であり、

猫の全腫瘍のうち2~15%を占めます。

頭頚部に最も発生しやすく、次いで体幹および四肢に見られます。

一般的に痒みや赤みがあり、外傷により潰瘍化したりもします。

 

比較的高齢な子で、皮膚にしこりがある場合は

1度検査を受けてみてはどうでしょうか。